投稿者 : 鈴木 圭、投稿日 2018 年 8月16日

スペインは芸術王国!マドリードで絶対に外せない3つの美術館は?

パブロ・ピカソやサルバドール・ダリ、ジョアン・ミロなど、スペインは数々の有名な芸術家を輩出してきた国でもあります。特に首都であるマドリードには世界有数の規模を誇る美術館も多く、世界中から多くの美術ファンが集まります。

今回は、そんなマドリード滞在中に訪れたい美術館やその楽しみ方、お得なチケット情報などをまとめてご紹介します。

マドリードで必見の美術館は3つ

マドリードは首都ということもあり数多くの美術館がありますが、中でも滞在中に絶対見ておきたいのは「プラド美術館」「ソフィア王妃芸術センター」「ティッセン=ボルネミッサ美術館」の3つ。まずはそれぞれ、どのような美術館なのかをまとめてみましょう。

プラド美術館

Museo del Prado, Statue Diego Rodríguez de Silva y Velázquez

歴代のスペイン王家のコレクションを展示する美術館。その所蔵数は油彩画、彫刻、版画、素描をあわせて2万点を超え、作品の質、多様性ともに世界有数の美術館の一つとされています(展示されているのはその一部)。主要作品だけをさっと見るだけでも2時間、じっくり見るなら1日では足りないほどの規模なので、時間がない時は事前に見たい作品を絞り込んでおくことをおすすめします。

どうしても時間がない時は、エル・グレコの「胸に手を当てた騎士」や、ゴヤの「黒い絵」と呼ばれる連作、カラヴァッジォの「ダビデとゴリアテ」、ベラスケスの「ラス・メニーナス」だけでも見ておきましょう。

プラド美術館(Museo del Prado)
住所:Calle Ruiz de Alarcón, 23, 28014 Madrid
電話番号:(+34) 913-30-28-00
開館時間:月〜土曜10:00〜20:00、日祝日10:00〜19:00
アクセス:地下鉄2号線バンコ・デ・エスパーニャ駅(Banco De Espana)、または地下鉄1号線アトーチャ駅(Atocha)から徒歩10分
URL:https://www.museodelprado.es/(英語・スペイン語)

ソフィア王妃芸術センター

Museo del Prado, Statue Diego Rodríguez de Silva y Velázquez

1990年オープンと比較的新しい美術館で、展示作品は19世紀末以降の近代のものが中心。プラド美術館にひけをとらないほどの所蔵点数を誇り、こちらもマドリードを訪れるならぜひ見ておきたい美術館です。

見どころはなんと言ってもピカソの「ゲルニカ」。バスク地方の小さな街が戦争の犠牲になった様を描いた巨大な壁画は見る人すべての心を揺さぶる激しい作品で、これを見るだけでも訪れる価値が十分にあります。このほか、ダリの「偉大なる手淫者」や「透明人間」、ミロの「パイプをくわえた男」「パームツリーのある家」などもぜひ見ておきたい作品。プラド美術館から徒歩圏内にあるので、美術館のはしごをするのもおすすめです。

ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)
住所:Calle Santa Isabel, 52, 28012 Madrid
電話番号:(+34) 91-774-1000
開館時間:月、水〜土曜10:00〜21:00、日曜10:00〜19:00(日曜14:30〜19:00はコレクション1と特別展のみ開館、火曜休館)
アクセス:地下鉄1号線アトーチャ駅(Atocha)から徒歩4分
URL:http://www.museoreinasofia.es/(英語、スペイン語他)

ティッセン=ボルネミッサ美術館

ティッセン=ボルネミッサ美術館

ティッセン=ボルネミッサ男爵家が所蔵する個人コレクションを展示する美術館。個人コレクションとはいえ、その所蔵点数は英国のエリザベス女王に次ぐ世界第二位とされており、かなり大規模なものです。

スペインの美術館は歴史画や宗教画を多く所蔵する傾向にありますが、それに比べるとティッセン=ボルネミッサ美術館は肖像画や風景画が多いのが特徴。イタリアのルネサンス前派や初期フランドル派、ドイツルネサンス、17世紀オランダ絵画、印象派、ドイツ表現主義、ロシア構成主義、幾何学的抽象絵画、ポップアートなど非常に幅広い様式の絵画が収められており、中世から近代、現代に至る絵画の変遷を垣間見ることのできる場所でもあります。

ティッセン=ボルネミッサ美術館(Museo Nacional Thyssen-Bornemisza)
住所:Paseo del Prado, 8, 28014 Madrid
電話番号:(+34) 91-791-13-70
開館時間:月曜12:00〜16:00、火〜日曜10:00〜19:00
アクセス:地下鉄2号線バンコ・デ・エスパーニャ駅(Banco De Espana)から徒歩5分
URL:http://www.museothyssen.org(英語、スペイン語、簡体字)

2種類のお得な共通チケット、どちらを購入する?

マドリードで美術館巡りをするなら、お得な共通チケットを購入するのがおすすめ。代表的な共通チケットには「パセオ・デル・アルテ」「国立美術館カード」の2つがありますが、どう違うのでしょうか。比較してみましょう。

パセオ・デル・アルテ(Abono Paseo del Arte)

「パセオ・デル・アルテ」は、先に紹介した「プラド美術館」「ソフィア王妃芸術センター」「ティッセン=ボルネミッサ美術館」の3つの美術館に1回ずつ入場が可能な共通券。チケットを個別に購入するよりも20%ほどお得になります。各美術館のホームページもしくはチケット売り場で購入が可能です。

価格:29.60ユーロ
有効期間:最初の入場から1年間

国立美術館カード(Tarjeta anual de Museos Estatales)

「国立美術館カード」は国立美術館・博物館を有効期間内(1年間)なら何度でも入場できる共通チケット。「プラド美術館」や「ソフィア王妃芸術センター」のほか「国立考古学博物館」や「セラルボ美術館」などさまざまな美術館に入場できます。
芸術鑑賞が旅行の目的という人や、作品をじっくりと鑑賞したい人におすすめですが、マドリードの三大美術館のうち「ティッセン=ボルネミッサ美術館」が対象外であることに注意が必要です。

価格:36.06ユーロ
有効期間:最初の入場から1年間

マドリードの美術館は無料で楽しめる、その方法は?

マドリードの美術館は、閉館前の数時間や特定の曜日に入場料が無料になるという制度があります。無料開館の時間帯は入館希望者も多くなるため、入口前に長蛇の列ができることや、館内が混雑するというデメリットもありますが、主要な作品だけをさっと見たい人や、他の観光で忙しく見学を短時間で済ませる予定の人にとっては利用価値のある制度と言えるでしょう。代表的な美術館の無料開館時間は以下のとおりです。

・プラド美術館:月〜土曜18:00〜20:00、日祝日17:00〜19:00
・ソフィア王妃芸術センター:月、水〜土曜19:00〜21:00、日曜13:30〜19:00
・ティッセン=ボルネミッサ美術館:月曜12:00〜16:00

スペインは数々の芸術家を輩出した芸術大国

スペインの観光といえばフラメンコやバル巡りなどが有名ですが、実は見ごたえのある美術館を数多くかかえる芸術王国でもあります。せっかく旅行するなら、地中海のおおらかな気候が育んだ芸術作品も楽しんでみてはいかがでしょうか。

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